ひとりごと


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私は怒られても自分の感覚を信じたいみたい


カウンセリングで、患者さんがちょっと元気になる「言葉」を作ります。

今日も、患者さんと一緒に考えたそんな「言葉」を紹介します。

053.gif「私は怒られても自分の感覚を信じたいみたい」


中井さんは23歳の入社6カ月目のOLです。

ある日、中井さんは上司からイベント告知のメールを
あるお客さんに送るように指示されました。

上司は中井さんが、そのお客さんにメールを送るのが初めてだと思い
「はじめまして。受付の中井です、と付けてね」と言いました。

中井さんは以前にそのお客さんにメールを送ったことがあったので
おかしいなと感じながらも上司に言われた通り
「はじめまして」の一文を付けてメールを送りました。

そのメールの内容をたまたま知った上司は
「この人にメールするのって初めてだったよね?」と中井さんに聞きました。
「以前にもメールをしたことがあります」と中井さんは答えました。

上司は中井さんが「はじめまして」を付けてメールを送ったことに驚きました。
上司は以前にメールを送ったことのある人に
「“はじめまして”はおかしいでしょ!」と中井さんを注意しました。

中井さんはおかしいと感じても上司の指示通りにしか出来ない自分を情けなく思いました。

セラピストが中井さんを肯定しながら話を聞いていくと、

おかしいと感じても上司の指示通りにしか出来ないのは、

「自分の感覚に自信が持てないからだ」

と中井さんは気づきました。それから、

「言われたこと以外に何かしたら自分が怒られるかも知れない」(>_<)

「もし間違っていたら自分が批判されるかも知れない」(>_<)

と中井さんは気づきました。

せっかく自分がおかしいと感じていても
上司に怒られるのが怖くて言いだせません。

中井さんは仕事がうまくいくよりも
自分が怒られないことを優先して行動していることに気づきました。

中井さんはこんな自分が嫌でした。

怒られないように、言われた通りにするのではなく
怒られてもいいから、仕事がうまくいくために
おかしいと感じたことは、質問したり確認出来るようになりたいと思いました。

中井さんはセラピストと一緒に、
053.gif「私は怒られても自分の感覚を信じたいみたい」

という言葉を作りました。

中井さんは無意識のうちに仕事や上司に役に立つ行動をするよりも
怒られないようにと自分を守るための行動をしている自分に気づくことが出来て
とても嬉しく思いました(^-^)

そして、この言葉を毎日自分に言ってあげることにしました。

「私は怒られても自分の感覚を信じたいみたい」
と自分に言ってあげると
「ただ言われたことをやればいいと思って行動するのは止めて、もっと考えて行動しよう」
という前向きな良い気分になるそうです(^^)v

中井さんは今はまだ上司に言われたことを
ただやればいいと思って行動することが多いですが
以前に比べると、怒られたくない、批判されたくないという気持ちが減ってきています。

良かったです001.gif

※中井さんは仮名です。プライバシー保護のため内容を損なわない程度に改変されています。
by co-ko-ro | 2011-11-16 22:53