どんな時でも今自分が出来ることをするといいみたい
2011年 11月 03日
カウンセリングで、患者さんがちょっと元気になる言葉を作ります。
今日も、患者さんと一緒に考えたそんな「言葉」を紹介します。
「どんな時でも今自分が出来ることをするといいみたい」
佐藤さんは27歳のOLです。
ある日、佐藤さんが会社へ出勤すると、
電話の調子がおかしく使えない状態でした。
数時間後には、上司が仕事で電話を使う予定になっています。
上司は佐藤さんに
「すぐに電話を使えるように直しておいて」と頼みましたが、
佐藤さんはすぐに「どうやって直したらいいですか?」と上司に尋ねました。
他の仕事で忙しくしていた上司は
佐藤さんが自分で何も調べず質問したことに大変驚き
「まず自分で説明書を読んだりして、自分で解決するようにして!聞くのはその後!」
と佐藤さんを怒りました。
佐藤さんはとても上司に腹を立てていて、イライラがおさまらない様子でした。
セラピストが佐藤さんを肯定しながら話を聞くうちに
佐藤さんは気づいていなかった自分の思いに気づきました。
「私はどうやって電話を直せばいいのか分からない」(>_<)
「説明書もどこにあるか分からない・・・」(>_<)
「もうどうしたらいいか分からない・・・・」(>_<)
「分からないことだらけで考えたくない・・・」(>_<)
佐藤さんは分からないと思ってしまうと
いつも考えるのをやめてしまう自分に気づきました。
佐藤さんは
分からないことは自分では解決出来ないと思い込んでいた自分に気づきました。
肯定しながらカウンセリングを続けていくと
始めは分からないと思っていても
何とか解決出来たエピソードを思い出すことが出来ました。
さらに佐藤さんを肯定しながらカウンセリングを続けると、佐藤さんは
「自分で考えることをしなければ、私はずっと成長しないままだ・・・。」
と気付きました。
佐藤さんはそんな自分がイヤだと思いました。
「自分には分からないと思い込んで考えようとせず諦める自分」より
「分からないけど、まず今自分に出来ることは何かを考えて探す自分」になりたいと思いました。
「分からないと思い込で考えようとせず諦める」自分の行動パターンを手放すために
「どんな時でも今自分が出来ることをするといいみたい」
という「言葉」をセラピストと一緒に考えました。
佐藤さんは今まで
自分は分からないと思い込んで、何も考えようとせず諦めてきた自分に気づけて
とても嬉しく思いました(^-^)
そして
「どんな時でも今自分に出来ることをするといいみたい」
という言葉を毎日自分に言ってあげることにしました。
佐藤さんはこの言葉を自分に言ってあげると
「すぐに分からないと思うのをやめて、今自分に出来ることを考えてみよう」
と思え、前向きな良い気分になります(^^)v
佐藤さんは自分で考えて、自分の解決策を見出せるようになりたいといつも思っていたので
分からないと言って考えるのが面倒で、考えることを放棄してしまう自分がとても嫌でした。
だけど、今では
「どんな時でも今自分に出来ることをするといいみたい」
と自分に言ってあげることで
少しずつですが分からないと言う前に考えれるようになって来ています。
良かったです
※佐藤さんは仮名です。プライバシー保護のため、内容を損なわない程度に改変されています。
by co-ko-ro
| 2011-11-03 22:28
| 自己肯定感